群馬県私立幼稚園・認定こども園協会(前橋市)は、保育士ら向けのオンライン研修を提供する企業コドモン(東京都品川区)と連携協定を締結した。8月から1年間、協会に加盟する113施設の保育教諭や職員らは、無料で同社が提供する研修動画を視聴できる。
同協会は県内の約4割の幼稚園・認定こども園が加盟する。知久賢治会長によると、加盟施設のうち9割以上が幼稚園から認定こども園などに移行したことで、長期休暇や土曜休みがなくなり、1日当たりの保育時間も長くなった。「園が休みの間に集中的に研修に力を入れてきたが、日常的に子どもがいるため参加できない状況が非常に増えた」。コロナ禍を経て、オンライン研修へのニーズが高まったこともあり採用を決めたという。
同社が提供する研修プラットフォーム「コドモンカレッジ」では、保育の専門家らによる500本以上の動画を提供。新任の保育士から園長など管理職まで役職や立場に応じた内容が選べる。2021年にスタートし、全国3千施設以上が継続的に利用しており、自治体や団体との連携協定は今年3月の長野県中野市に続いて2例目という。
同社の小池義則社長は「少子化が進む中で、幼稚園・保育園の垣根を越えて地域の子育て支援拠点としての役割が強まっていくと考えている。幼保に求められる学びのあり方や支援拠点として専門性をどう高めていけるか一緒に進めていきたい」と話した。